1897年
「サン&ガルセリ」の工場が誕生
山の上で…サンダル産業の歴史は、1860年ごろにサン・ローラン・ド・セルダンに導入されました。
高い山の斜面に囲まれた小さな村に、1897年にサン&ガルセリという工場が誕生しました。
この工場では、300人以上の労働者が綱を編んだり、
エスパドリーユに使用される布を織ったりしていました。
原材料(ジュート、麻、綿、リネン)は生の状態で到着し、現地で完全に加工されました。
20世紀初頭は、サンダル産業の黄金期でした。
その素晴らしい成功は、古代の独自の技術と機械の進歩により、
カタルーニャ全域やそれ以上の地域でサンダル職人をリードすることを可能にしました。
こうしてカタルーニャの布地の伝統が生まれ、カタルーニャの布はその名声を確立しました。
1993年
サン&ガルセリから
「レ・トワール・デュ・ソレイユ」と改名
カタルーニャ出身のフランソワーズとアンリ・キンタ夫妻が工場を買収しました。
「レ・トワール・デュ・ソレイユ」と改名された工場は、
「sanc i or」(血と金)と呼ばれるカタルーニャの色で彩られ、
伝統的な衣装を着た二人の小さな女性がテーブルを設える様子が新しい企業のロゴとなりました。
年月が流れ、黄ばんだ段ボールに貼り付けられた布のサンプル、何百もの布の参考書類、
サン&ガルセリが100年以上にわたって保管してきた数千の文書があります。
これらの蓄積から独自のインスピレーションを得て、
レ・トワール・デュ・ソレイユはカタルーニャの織りに新たな息吹を与えました。
その成功は国際的なものとなり、カタルーニャのストライプ柄は
日本やアメリカを含む世界中に広まりました。
1997年
レ・トワール・デュ・ソレイユは
「フランスの生きた文化遺産企業」
として認定
レ・トワール・デュ・ソレイユは、伝統的な技術を保持することにより、品質を保証しています。
われわれの経糸職人や織り手の古代の技術、今日でも使用されている伝統的な製造方法により、
他のフランスの地域では完全に姿を消してしまった産業遺産の保護施設となっています。
このユニークな技術は、1999年に国家によって認められ、
「フランスの生きた文化遺産企業」という称号を獲得しました。
これはフランスの卓越した職人技術と産業技術を持つ企業を表彰するものです。
2023年
JCSTホールディングによる企業の買収
ステファン・トルクとジャン・クリストフ・アストルクという二人の起業家の指導のもと、
レ・トワール・デュ・ソレイユは新たな時代に入ります。
ライフスタイルと職人技術への情熱、そして、工場の潜在能力を確信して、
レ・トワール・デュ・ソレイユは、ATグループ(JCST
HOLDING)に参入しました。
この買収により、サン・ローラン・ド・セルダンの職人たちが直面するデジタル化や国際的な織物の開発といった
新たな課題に立ち向かうことができるようになりました。